靴の選び方で、健康や成長を左右させる？〜買う時に意識して欲しい７つのポイント〜

まず、なぜ先ほど、靴の消耗が身体に様々な影響を与えるとお話したか？というと
足裏には、神経終末や特殊な細胞といった、外部からの刺激や情報を感知し、神経信号として中枢神経系(脳)に情報を送る役割を担う構造や要素があります。
これらを『感覚受容器』と言い、
普段では、私たちが地面を歩いたり、触れたりすることによって、地面の硬さ、温度、圧力などの情報を受け取り、
それを脳に送ることで私たちの身体の位置や状況を把握する働きをしています。

身体の様々な部分にも、『感覚受容器』は、存在していますが、足裏の感覚受容器は、特に重要な役割を多く担っている場所なんです！

１.圧受容器
 圧力や振動を感知するための受容器です。
これによって、地面の硬さや不均一な圧などの情報を取得します。

２.温度受容器
 温度変化を感知するための受容器です。
寒さや暑さに対する感覚を提供します。

３.痛覚受容器
圧力が強すぎたり、刺激が過剰な場合に痛みを感知するための受容器です。
痛みは身体に損傷があることを示唆する重要な情報源です。

４.位置感受容器
 足や体の部位の位置や動きを感知するための受容器です。
これによって、私たちは自分の身体の位置や姿勢を把握し、正確な動きを制御することができます。

これらの受容器は、正しい刺激の入り方で、正常に機能するものです。
そのため、運動不足で、歩かなくなったり、正しい靴を履いていないと、すぐに感覚は鈍くなってしまいます！

受容器の機能低下は、歳を取ると、転けやすくなったり、バランスが取りにくくなったりという原因の一つとも言えます。

また、足には、アーチと言われる構造があり、このアーチが、トランポリンの板（ロイター板）のような役割をして、
体重（荷重）を分散する役割を担っています。
しかし、こちらも、使わなくなったり、正しい靴を履いていないと低下してしまいます！
そうなると、扁平足などの骨の変形につながる可能性もあるんです…

足裏の機能の重要性を見てもらったので、
本題の適切な靴の選び方をお伝えしていきます！

１.サイズの確認
これは、当たり前のことかもしれませんが、 適切なサイズの靴を選ぶことが大切です。
靴が小さすぎると足に圧迫感を与え、大きすぎると足が滑ってしまう可能性があります。
これにより、足の成長を妨げることにつながったり、転倒するリスクも高まります。
足のサイズは日中膨らむ傾向があるため、靴を試すのは夕方が良いでしょう。

２.幅の考慮
足の幅に合った靴を選ぶことも重要です。
幅広や甲高の足に合ったワイドフィットの靴を選ぶことで、足の圧迫を軽減できます。
これをおろそかにすると、足の変形につながりやすくなります。

３.アーチのサポート
 足のアーチに合ったサポートがあるかどうかを確認しましょう。
アーチのサポートが不十分な靴は、足の疲労や不快感を引き起こす可能性があります。
ただし、インソールなどで、過度にアーチのサポートが強すぎてしまうと、逆にアーチ機能を低下させてしまう事もあるため、注意が必要です。

４.材質の品質
靴の材質は足の健康に影響を与える重要な要素です。
踵の部分が潰れにくい（芯のある）靴を選ぶ事が大切です。

５.つま先の空間
 足指が適切な空間を持つか確認しましょう。
つま先が窮屈な靴は、足指に圧力をかけて足の健康を損なう可能性があります。

６.ヒールの高さと形状
高いヒールや不安定な形状のヒールは、足に負担をかける可能性があります。
できるだけ低めのヒールや安定した形状のヒールを選ぶことをおすすめします。
できるのであれば、ヒール自体を履かない事が一番いいです！

７.振動吸収とクッション性
靴底の振動吸収やクッション性があるかどうかも重要です。
これによって歩行時の衝撃を軽減し、足や関節への負担を軽減できます。
ただし、これも先ほど同様に、サポートしすぎると、受容器などの機能が低下する事もあるため注意が必要です

靴選びは、個人の足の形状や時期によっても異なるため、自分に合った靴を選ぶ際には細心の注意を払うことが大切です。
もし、自分自身では、どれがいいのか？わからなければ、シューフィッターに相談する事もいいと思います！
毎日、使うものだからこそ、後に、影響が出やすいものです！
そのため、踵のすり減りや、型崩れしてしまった靴などは、速やかに変えるようにしてくださいね！！